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主な治療の種類

3Dスキャン

アレルギー性鼻炎、花粉症、慢性肥厚性鼻炎減感作療法

アレルギー性鼻炎、花粉症、慢性肥厚性鼻炎。

くしゃみ、はなみず、はなづまりが主な症状です。

アレルギー性鼻炎は、最近特に、増加傾向にある病気です。

体の中に入った抗原(アレルギーを起こす原因となる物質)を

体の外に出してしまおうという生体防御反応の結果として起こる症状です。

その抗原の代用的なものとして、ハウスダスト、杉などの花粉、カビなどの胞子があります。

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検査:診断は比較的容易です。当院で行っている検査は以下のものです。

1:問診:しっかりとした問診を取ります。

2:鼻鏡検査:大事な検査で、これにより副鼻腔炎、鼻茸、

       鼻中隔湾曲症、急性鼻炎などとの鑑別、

       合併がわかります。

3:アレルギー性の診断:鼻汁好酸球検査 重要な検査です。

            血液中好酸球検査。 血液中総IgE値

4:原因抗原の検査

  A:皮膚テスト:皮内テスト、スクラッチテスト。

  B:特異的IgE抗体検査。RASTなど。

  C:その他必要により、鼻副鼻腔X 線検査、CT検査。

    鼻腔通気度検査。

5:治療法:患者さんのQOL向上が目標です。

  治療法1.抗原の除去と回避

  治療の第一歩です。主のものは、室内ダニの除去、

  花粉の回避、ペット(特に猫)抗原の減量 。

  治療法2.薬による治療。現在、多くの種類の薬が使えます。

      治療目的と症状にあわせて薬の種類を選択することが重要です。

   次のようなものがあります。

A:ケミカルメデイエーター遊離抑制剤。 

  効果はマイルド 。

  クシャミ、ハナミズ、鼻づまりの効果も期待

  されるものがある。効果が出るまで約2週間かかる。

B:ケミカルメデイエーター受容体拮抗薬。

 1:ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)

   

   第1世代:即効性、効果はマイルド。

   クシャミ、ハナミズ。

   持続時間が短い。眠気を催すことがある。

   口の渇きや頭痛を伴うことがある。

   車の運転や危険な作業には注意して投与する。

   

   第2世代:第1世代より効果の持続時間が長い。

   鼻閉の効果が良い。眠気は軽減されている。

   効果の発現に約2週間かかる。

 

 2:ロイコトリエン受容体拮抗薬。

   鼻閉に有効。継続により確実な効果が得られる。

   効果の発現に約2週間かかる。

   クシャミ、ハナミズにもある程度効果がある。

 3:プロスタグランジンD2、

   トロンボキサンA2受容体拮抗薬。

   ほぼ2と同上の効果があります。

C:Th2サイトカイン阻害剤。

  IgE抗体産生制御による全般的なアレルギー症状の軽減。

D:ステロイド薬:

 1:鼻噴霧用。クシャミ、ハナミズ、鼻閉に等しく有効。

   効果の発現はやや早い。副作用は少ない。効果は確実。

 

 2:経口薬。重症例、難治例などに行う。

E:その他:漢方薬、生物製剤、非特異的変調療法。

  

 治療法3:

 減感作療法:特異的免疫療法のことである。

 長期寛解を得られる可能性のある唯一の治療法である 。

 数年の継続的な治療が必要である。

 喘息やアレルギー性結膜炎にも効果がある。

 

 治療法4:手術療法:(日帰りCO2レーザー手術療法)

 アレルギー性鼻炎や花粉症、肥厚性鼻炎などの反応は、

 主に鼻内の下鼻甲介というところで起こります。

 この下鼻甲介の表面の粘膜を、CO2レーザーで

 焼灼し凝固させてアレルギー反応を起こさせなくさせます。

 手術時間は、30分程度で保険がききます 。

  

 費用は1万円前後で日帰り手術です。

 鼻づまりの症状が強い方、薬の効きづらい方は

 良い適応となります。

 麻酔や手術が受けられる年齢である中学生以上が

 良いと思います。

  

 方法:最初に鼻の中に麻酔薬のついたガーゼを

    約30分入れておきます。

    ガーゼを除去してから、CO2レーザーで

    下鼻甲介を焼灼します。

    痛みはほとんどありません。

    手術時間は約10-15分です。

 術後:約3-4週間、鼻の中にかさぶたがつくために、

    かえって鼻づまりが悪化したように

    感じると思いますが、

    その後かさぶたが付かなくなると通りがよくなります。

 効果:はなづまり、鼻水、くしゃみが改善されます。

    特に鼻づまりは有効です。

    1回の治療で効果は1-2年持続するといわれています。

    1-2年ごとに焼灼手術を繰り返すことは問題なく、

    安全性が高いために何度でも繰り返し行うことができます。

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